2016.02.26更新

こんにちは、東京・日本橋の弁護士秦(はた)です。

神田駅から2駅、銀座駅から2駅、秋葉原駅から3駅の事務所です。夜間対応が充実しています。

 

1.浮気の問題解決にかかる時間


 

 

不倫のご相談に来られる方にとって、どの程度の期間で問題解決できるのかという問題は非常に重要な問題のことが多いと思います。

 

不倫の被害を受けた場合、大きなショックを受けることが多いと思いますから、できる限り早く終わらせてしまいたいと思うのは通常のことだと思います。

 

ただ、私の方から何か月といった期間を断言することはできません。

 

不倫の問題は特に相手がどのように対応するのか読み切れない要素が多いものですから、具体的な期間を明言するのが難しいのです。

 

ただ、私は、上記のように不倫被害を受けたご依頼者様が大きなショックを受けていることは理解しているつもりですので、できる限り迅速な解決に努めるようにしています。

 

 

 

2.私が担当した事件


 

 

・ご依頼者様 : 40代前半の男性(Lさんとします)

・ご依頼内容 : 奥様の不倫が発覚したが、奥様には生活力がないので、慰謝料請求するつもりはないが、不倫男性は許せないので、慰謝料を請求して欲しいというご依頼内容でした。

 

なお、この事件の奥様 : 30代後半の女性、相手方(不倫相手) : 30代後半の男性、お子様 : 保育園に通うご長男様とご次男様の合計お二人、家庭環境 : ご依頼時同居、ご依頼後別居開始、婚姻期間 : 10年程度でした。

 

 

 

3.不倫の証拠の確認


 

 

不倫の客観的証拠はなかったのですが、奥様がLさんの前で不倫の事実を認め、その経緯等について詳しく話をした内容を録音テープに録音していました。

 

メール等不倫の客観的証拠は残っていないとのことでしたが、録音テープがありましたので、とりあえず不倫の証拠はあるものと考えて弁護活動を進めることにしました。

 

不倫のケースでは、不倫をしたかしなかったかが大きく争われることがあり、最終的には裁判にまで発展するケースも多くあります。そのため、初期の段階で不倫の証拠がどの程度あるのか、裁判になった場合の勝訴の見込みについてもきちんと見極める必要がありますので、第1に証拠の確認をするのです。

 

 

 

4.私の弁護活動


 

 

今回のケースでは、Lさんが不倫により大きなショックを受けており、迅速な解決を強く希望していました。

 

そのため、不倫男性が不倫を否定しますと、事件が長期化してしまうため、それを避けるための弁護活動に努めました。

 

具体的には、不倫男性に送る内容証明郵便に、ある程度不倫の細かな内容を記載して、キチンとした裏付けを取っているとのアピールをする形を取りました。

 

この場合に、不倫の証拠としてどのような証拠をもっているかを明示する方法もありますが、今回のような客観的証拠がない場合、逆効果の場合もありますので、今回はこの点には触れませんでした。

 

そして、内容証明自体も、Lさんと打ち合わせをした翌日に発送し、できる限り時間の短縮に努めました。

 

 

5.相手の言い分


 

 

不倫男性は不倫について一切争わず、誠意ある対応を申し出てきました。

 

私の内容証明の内容を見て言い訳できないと判断したのか、不倫について争われませんでした。

 

ただ、不倫男性は「貯金などをはたいても250万円しか支払えない」と言うことで本人は通帳もお持ちでした。

 

 

 

6.「1か月半」でのスピード解決


 

 

Lさんに事情を話したところ、Lさんも紛争の長期化は望んでおらず、250万円の支払いを受けられるのであれば、和解して構わないとの返答でした。

 

私は、このような返事を受けましたが、すぐに了解はせずに、今後のことも考えてよく考えてほしい旨を伝えました。と言いますのは、不倫の被害を受けた場合、今後もこのことを思い出して精神的につらい時間を過ごすことが多くあります。そのときに、この250万円という数字で後悔しないのか、この点も踏まえてよく考えたほしいと伝えたのです。

 

確かに、不倫男性の現在の貯蓄は250万円かもしれませんが、不倫男性も仕事をして収入があるのですから、その一部を分割して上乗せすることは可能なはずです、そのような観点からのLさんに再検討を促したのです。

 

Lさんも少し考える時間がほしいということで、1週間ほど考えてもらうことにしました。 

 

Lさんの出した答えは、250万円+分割払いという形だと、今後も不倫男性とのやりとりが必要になるが、これは耐えられないので、やはり250万円の一括払いを受けることで結構であるとの返答でした。

 

Lさんが悩んだ末に出した結論でしたので、私もこれに同意し、250万円を一括で払う内容の合意書を作成し、和解が成立しました。

 

私が不倫男性に内容証明郵便を送ってから1か月半でのスピード解決ができました。

 

 

 

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