2017.11.13更新

弁護士秦 

こんにちは、東京・日本橋(神田至近)の弁護士秦(はた)真太郎です。本当に役に立つ詳しいブログ解説を目指して解説していきます。なお、モラハラ情報盛りだくさん!弁護士秦のモラハラ総合サイトは>>こちら<<になります。

 

1.モラハラ被害者が陥りがちな落とし穴って?


 

 私がモラハラ離婚の問題を取り扱っておりますと、これから離婚したいという方だけではなく、離婚してしまったが離婚の条件決めで後悔しているというご相談を受けることもあります。

 

 また、これから離婚したいという方でも非常に自分を卑下してしまっているといったこともあります。

 そこで、以下私がモラハラ離婚に関わる被害者の方と接して思うところをご紹介します。

 

 

2.「自分が悪い」の誤り


 

 この点は、私がモラハラ被害者の方と接していて非常によく思う点です。

 ご本人は、自分が原因を作ってしまったのだから、まずは自分の行動を改めなければならないとか、自分が頑張れば幸せだった結婚生活に戻れるといった形で、夫婦関係の円満な状況を作るように努力を重ねているのです。

 

 自分が原因を作ってしまったと考えているモラハラ被害者の方は、正直にモラハラ夫に謝罪したりしてしまうため、余計に夫は増長し、モラハラ被害が深刻になる、余計に家庭環境が悪化するというケースが多くあります。

 そして、モラハラ夫の方も、あなたに対して「お前が悪いんだ」という言葉を繰り返し伝えてくるため、あなたも「そうなのかもしれない」「気を付けなければいけない」と考えてしまうのです。

 

 ちなみに、モラハラのケースですと、夫はあなたに対してはモラハラを繰り返しているのですが、職場や友人関係では、優しくて礼儀正しく全く問題を感じさせないというケースが多くあります。その様な場合には、あなたが友人に相談しても、友人の方から「あなたがちょっと言い過ぎたんじゃないの?」とか「(モラハラ夫について)そんな風に言う人には見えないんだけどなぁ」というように、こちらの共感を得られないことも多くあります。

 

 そうすると、余計にあなたは、「やっぱり私が悪いのかな」と考えがちです。

 しかし、ひどいモラハラ被害を受けている場合、夫のやっていることは完全に悪いことなのであり、何らかの発端があったとしても、「あなたが悪い」ということは絶対にありません。そのため、「原因を作った私が悪い」という発想は完全に誤りです。

 

 
3.「自分さえ我慢すれば良い」の誤り


 

 また、この話もモラハラ被害者の方からよく聞くお話なのですが、特にお子様がいらっしゃる専業主婦の方でこのような発想をお持ちになることが多いです。

 離婚しても子どもと生活していくだけの収入がないし、離婚すると片親になってしまう子どもが不憫だという発想を持つのです。

 

 しかし、モラハラの頻度にもよりますが、モラハラで夫が大声を上げる場合や、あまりに汚い言葉を使うような場合、それを聞いたお子様はどのように思うでしょうか。また、モラハラ夫はお子様に直接あなたの悪口を伝える場合もあります。お子様は聞きたくもない母親の悪口を聞かされることになるのです。このようなことがお子様の健全な成長にとって良いはずがありません。

 

 自分の父親が母親に頻繁に暴言を吐く様子を見て育った子どもは、そのことが当然のことだと感じてしまい、その健全な成長に大きな問題を生じさせる虞があります。また、お子様にとっては母親はかけがえのない存在ですので、母親が一方的に責められる様子を見て心を痛めることも多いと思います。

 

 そのため、あなた自身が我慢すればよいと言う問題ではないこと、度々暴言を浴びせられている場面をお子様が知り得る場合、そのお子様に悪影響を与えていることを考慮した方が良いと思います。

 

 また、あまりに我慢を重ねるとあなた自身の身体又は精神を疲弊させる原因にもなります。心身の不調を生じさせると家事や育児にも悪影響を及ぼしかねないということも考えておく必要があります。

 

 
4.身内にも相談できない、相談しない方が良い。の誤り


 

 近しい身内の方がどのように反応するのかという問題もありますので一概に相談することが「正しい」と言い切れませんが、少なくともモラハラの程度が重度と言える様な場合には、近しい方には相談をした方が良いと思います。この「モラハラの程度が重度」と言えるかどうかの判断は難しいと思いますが、暴言を繰り返す、家のものを破壊する、大きな物音を立てると言った行動等がある場合には、重度と言って良いと思います。

 

 重度のモラハラのケースですと、何度も暴言を浴びせられるうちに、そのことに慣れてしまって感覚が麻痺してしまうということが良くあります。

 そのため、身内の方に限らず近しい方に相談することによって自分の置かれている立場を客観的に把握できるのです。

 

 また、モラハラの問題を1人で抱え込んでしまうと精神的にも辛いことが多いので、誰かに話をすることで少しは気が楽になるという面もあります。

 そのため、もし現状近しい方(親族や友人)の1人に対してすら相談をしていないという場合には、弁護士にご相談されることを私はオススメしています。

 

 なお、モラハラの問題はDVとは違って目に見えないため相手に理解されにくいというケースもあります。特に友人の場合、モラハラ夫とも面識がある人の場合「(モラハラ夫のことを)そんな人には見えないんだけどなぁ」と違和感を持たれるリスクがあります。そのため、友人に相談する場合には、あまり夫側のことを詳しく知らない人物の方が良いと思います。

 

 また、同様に両親その他の身内に相談する場合にも、モラハラは目に見えないため「それはあなたの我が儘だから我慢すれば良いのよ」と言われてしまうこともあり得ます。

 

 そのため、モラハラの相談をする場合、その相談相手を慎重に選んだ方が良いと思います。そして、最初に相談した友人や身内が「もう少し頑張ってみたら」といってくるような場合には、一度モラハラの問題に詳しい弁護士の無料相談を受けてみることをオススメします。そうするとより客観的・正確にあなたのモラハラ被害の程度がどの程度なのかを把握できると思います。

 

 

5.離婚を急ぐあまり離婚条件で相手の言いなりにならないこと。


 

 離婚協議、離婚調停と言った手続はいずれも、相手との交渉を基本とする手続ですから、最終的な離婚にたどり着くために、一定の譲歩を迫られることはあります。しかし、モラハラのケースで当人同士で話を進めますと、後で後悔してしまうような条件で離婚してしまうケースもありますので、注意が必要です。

 

(1)離婚を急ぐために親権を諦めてしまう

  私がご相談を受けるケースとしては、離婚した際に父親を親権者にしてしまったけれども、母親に変更できますかという相談を受けることがあります。事情を聴きますと、お子様は離婚後も母親が育てていくという口約束はして、親権者は父親にしたとか、また、どうしてもモラハラ夫が親権を譲らないため、お子様を夫側に養育してもらい、親権も夫側に渡して離婚したといったケースになります。

 

  しかし、離婚後の親権変更は難しいことが多く、また、父親に一度養育を委ねてしまいますと、その後お子様に会わせてもらえないといった問題が生じることがあります。

  あなた自身でお子様を育てていきたいという気持ちがあるのでしたら、安易に親権を諦めるべきではありません。

 

(2)離婚を急ぐために養育費を請求しない

 相手が離婚に応じて、親権もこちらに渡してくれるという場合でも、安易に養育費を諦めてしまいますと、今後の生活に不安を生じかねません。

 ただ、養育費につきましては、離婚後も養育費を受け取っていると、なかなかお子様を相手に会わせないということが難しくなりますので、相手との関係を絶つという意味では養育費を受け取らないという選択肢もあり得ると思います。

 いずれにしましても、養育費が無くとも今後の生活に不安がないかという点は慎重に検討して判断する必要があると思います。

 

 

6.まずは別居を先行させて落ち着いて考えられる環境を作ること


 

 モラハラ夫と同居して生活していると、何時どのように旦那が暴言を吐いてくるのかが分かりませんので、常に緊張した状態で生活を送っていると思います。特にモラハラ夫はどんなことで怒り始めるのか予測が付きにくいため、常に気を張っていなければならず、その心理的負担は大きいです。

 しかし、このような極限状態ですと、離婚の際にどのようにすればよいのかと言ったことを冷静に考えることは難しいと思います。

 

 また、別居を開始すれば夫からの直接の暴言等の被害を大きく減らすことができます。

 

 そのため、まずは先に別居を開始してしまうのが、良い結果に結びつきやすいと思います。

 

 夫に無断で別居することには問題があるのではないかと心配に思われる方もいるかもしれませんが、旦那からのモラハラが原因で別居する場合、別居を批難される理由はありません。

 

 

7.体調を崩す前に行動するのがベスト


 

 モラハラ夫との共同生活という状態に居続けますと、ご自身の体に異変が生じてくることもあります。

 最初はモラハラ夫との生活が原因だとは気付かないことが多い様な小さな異変から始めることが多いです。例えば、①物忘れが多くなる、②家事やパート作業の効率が悪くなる、③朝起きられなくなるなどです。

 

 最初のうちは、「今日はちょっと体調が優れないな」といったレベルで異変が生じ始め、そのうち、体調悪化がひどくなっていくことがあります。例えば、嘔吐してしまう、急に体がこわばる、胃痛がする様になる、不眠になる、動悸や息切れが激しくなるといったものです。

 このような明確な体調変化が出てしまいますと、別居や離婚といった一定の行動を起こすことにも大きな体力を必要とすることが多くなってしまいますから、体調を崩してしまう前に、別居や離婚といった行動に移すのがベストと言えます。 

 

 

8.まとめ


・モラハラの原因を作った私が悪い、という発想は完全に誤り

・自分さえ我慢すればよい、という発想も誤り

・身内にも相談できない、相談しない方が良い、という発想も誤り

・離婚を焦った結果、離婚条件で相手の言いなりにならないこと

・まずは別居を先行させて冷静に考えられる状況を作ることが重要である。

・別居といったアクションを起こすのは、実際に体調を崩してしまう前に行った方がよい。

 

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投稿者: 弁護士秦真太郎

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