こんにちは、東京・日本橋(神田至近)の弁護士秦(はた)です。本当に役に立つ詳しいブログ解説を目指して解説していきます。なお、モラハラ情報盛りだくさん!弁護士秦のモラハラ総合サイトは>>こちら<<になります。
1.モラハラ夫の共通点って?
あなたが、モラハラ夫と生活している中で感じるモラハラ夫の性格(キャラクター)については、以下のブログをご参照いただき、あなたのモラハラ被害の深刻度を検討してみてもらえればと思います。
(関連記事>>これってモラハラ?(夫婦の間でどこまでが許されるか?))
ただ、私も数多くのモラハラ離婚事件を担当しておりますと、モラハラ夫と直接会って、離婚を説得することも数多くあり、その中で感じるところがありますので、私がモラハラ夫と対峙している際に感じる共通項についてご紹介させていただきます。
もちろん、共通点・特徴とは言いましても、その様な特徴は、あるモラハラ夫にはあるけれども、あるモラハラ夫にはほとんど見られないというように、個人差がありますが、大半のモラハラ夫で見受けられる点がありますので、以下でご紹介致します。
2.【弁護士から見たモラハラ夫の共通点1】自分の考え方に固執する・絶対正しいと考える
私がモラハラ夫と直接話をしてきた中で一番よく感じる特徴の一つと言えます。
私の方からモラハラを指摘すると、大概のモラハラ夫は、「原因を作ったのは妻だ」とか「経緯があってこのようなことをしている」という言い訳をすることが多く、自分の非を認めない人が多くいます。
このような特徴は、DV夫だとより顕著でして、「夫を怒らせるような妻が悪い」「私をこんなに怒りっぽい人間にしたのは妻だ」といった責任転嫁までしてくる人もいます。
また、ここまで身勝手なことを言ってこないまでも、「確かに多少は悪かったと思うけれども、自分が未熟だったのだからしょうがない」「今は自分の未熟さを自覚したから、今後の生活はうまくいく」といった言い訳をし始める男性も多くいます。
3.【弁護士から見たモラハラ夫の共通点2】内弁慶で外面が良い
あまりよい表現ではないかもしれませんが、「内弁慶で外面(そとづら)がよい」と言う点もモラハラ夫によく見られる共通点・特徴と言えます。
このような表現は、むしろモラハラ被害を受けている奥様からおっしゃられることが多いのですが「うちの夫は内弁慶で外面が良いんです。」と説明を受けることが多くあります。
私は、モラハラ夫が家庭でどのように振る舞っているのか直接見ることはできないのですが、奥様から詳しくモラハラ被害の状況を伺っている限り、家庭の中と家庭の外ではかなり使い分けていると感じることが多くあります。
奥様の話を聞く限り、「このモラハラ夫は社会に馴染んで仕事をできるのだろうか?」と不安に感じることもあるのですが、実際には高キャリアというケースも多くあります。
このように内弁慶の人が多いからでしょうか、私がモラハラ被害を伝えても、モラハラ夫はその様なモラハラそのものを否定してくる場合もあります。
また、私がモラハラ夫と話をしていると最初のうちは夫側も冷静に話をしているのですが、何度も話をしていると、段々モラハラ夫も本性を現してきて、語気が荒くなる、不合理な要求をしてくる様になるといった傾向が見られることもあります。
なお、極端なDV夫などでは、家庭内だけではなく、職場でも頻繁にトラブルを起こしているというケースもあります。その場合には、「内弁慶」というのは当てはまりません。
4.【弁護士から見たモラハラ夫の共通点3】急に怒り始めるため、怒り始めた原因が分からない
これも、私がモラハラ被害を受けている奥様からよく聞く話なのですが、「うちの夫は、急にスイッチが入ると、こちらに罵声を浴びせ始めるのですが、どうしてスイッチが入ったのかが分からないんですよ」という相談を受けることが多くあります。そのため、モラハラ夫の一つの特徴と言えると思います。
モラハラの最も深刻な問題の一つともいえるのですが、このようにモラハラ夫が何時怒り始めるかが分かりませんので、奥様としては、常に緊張感を持って生活していかなければならず、それが大きなストレスの原因になることも多いです。
ただ、モラハラ夫によっては、こちらに罵声を浴びせる際に、自分が怒っている原因を告げてくることもあり、その内容で、相手が怒っている理由が分かるというケースもあります。しかしながら、前述のようにモラハラ夫は独自の考え方を持っている人も多いため、モラハラ夫の説教を聞いていても、こちらとして、何故その様なことで怒るのかが理解できないというケースも多くあります。
なお、弁護士に対しても同様で、モラハラ夫の説得のために何度か話をしていると、モラハラ夫が急に怪訝な顔をし始めるとか、こちらの話を誤解して急にキレ始めるという方もいます。ただ、弁護士の手前ということもあるのか、モラハラ夫が私に対して直接キレ始めるという事態はケースとしては少ないです。
5.【弁護士から見たモラハラ夫の共通点4】急にやさしくなることがある
これも、私がモラハラ被害を受けている奥様からよく聞く話なのですが、モラハラ夫の態度が豹変するという話になります。
極端なケースですと、昨夜は、こちらを殺すとまで怒鳴ってきていた人が、翌朝には、和気藹々と話しかけて来るというケースもあります。
最初のうちは、奥様の方も、モラハラ夫の機嫌がよい分には助かると考えるのですが、モラハラ夫の機嫌があまりにコロコロ変わるので、段々と心理的に疲弊してしまう人も多くいます。
なお、モラハラ被害を受けている方の中には、このようにモラハラ夫が急に優しくなることがあるため、モラハラ被害を受けていても「また優しい夫に戻ってくれる」と考えて、ズルズルと離婚を先延ばしにしてしまう方もいます。
ただ、このように問題を先延ばしにしてしまいますと、モラハラ行為がエスカレートしていき、深刻な被害につながりかねませんので、「また優しい夫に戻ってくれる」という幻想は捨てた方が良いと思います。
このようなことは、弁護士である私の目の前でも行われることがあります。例えば、モラハラ夫がお子様の運動会への参加を強く希望しており、そのような希望が叶った後は、私に対しても異常に上機嫌であるといったこともあります。
6.【弁護士から見たモラハラ夫の共通点5】離婚理由を理解しようとしない
これは正確には「理解できない」という方が正しいかもしれませんが、こちらから奥様が離婚したがっている理由を説明しても、相手が理解できないケースが多くあります。これは、モラハラ夫の方も多少は理解しているのですが、離婚するほどの話ではないと考えるケースと、そもそもこちらの話にピンと来ていないというケースがあります。
なお、モラハラ夫が相手の場合、こちらが離婚したいと考える理由をきちんと正確に理解させることは難しいことが多いため、奥様の方でやり直すつもりが全くないということを伝えて離婚の説得をすることが多いように感じます。
また、「妻の言うことも分かりますよ」といいながら「だけど、…」と自分の言い分を主張して、結局問題の根本を全く理解していないというケースも数多くあります。
7. モラハラ夫の共通項を活かした対策
これまで紹介してきましたとおり、モラハラ夫の弁護士に対する態度は上記の様になります。そして、一番の鍵になるのは、モラハラ夫が暴言を吐いてくる様な場合には、その証拠を押さえておくことになります。
録音テープ等きちんとした証拠がありますと、モラハラ夫も言い逃れができなくなり、スムーズに離婚できるケースも多いです。
そのため、まだ、あなたの方でモラハラの証拠を取得していない様な場合には、極力モラハラの証拠を確保する様に努めることをオススメします。もちろん、モラハラの形態によっては、証拠化しにくいというケースも数多くありますので、そのような場合には、どのような手順、手続で別居や離婚を進めるのがよいかは、弁護士に相談してみると良いでしょう。
8.まとめ
○弁護士から見たモラハラ夫の共通点は以下の通り
・自分の考え方に固執する・自分の考えが絶対に正しいと考える。
・内弁慶で外面が良い。
・急に怒り始めるため、怒り始めた原因が分からない。
・急にやさしくなることがある。
・こちらの主張する離婚理由を理解できない・理解しようとしない。
○このようなモラハラ夫の特徴を考慮し、先回りして証拠を集められるとベストである。
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